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2021年9月8日 (水) 13:20時点における版

上田駅

上田駅(うえだえき)は、長野県上田市天神一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・しなの鉄道上田電鉄である。

JR東日本の北陸新幹線(旅客案内上では「長野新幹線」と呼称)、しなの鉄道のしなの鉄道線、上田電鉄の別所線の3路線が乗り入れている。そのうち別所線は当駅が起点となっている。

歴史

  • 1888年明治21年)8月15日 - 官設鉄道信越線の駅として開業。
  • 1924年大正13年)8月15日 - 上田温泉電軌川西線(温電青木線・別所線)の千曲川鉄橋完成により上田駅に乗り入れ、同線の起点駅となる。(川西上田駅)
  • 1927年昭和2年)11月20日 - 上田温泉電軌北東線開業により同線の起点駅となる。(北東上田駅)
  • 1955年(昭和30年)8月 - 上田丸子電鉄別所線上田駅と菅平鹿沢線上田駅が電鉄上田駅として独立。駅舎は北東上田駅に建設され改札が分離。
  • 1968年(昭和43年)10月1日 - みどりの窓口設置。
  • 1972年(昭和47年)2月19日 - 上田交通真田傍陽線の廃止により電鉄上田駅廃止。改札が再び共用となる。(切符販売は川西上田駅にて乗換えのみ継続となった。)
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、信越本線の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)に継承。
  • 1994年平成6年)12月3日 - 信越本線の駅舎を橋上駅舎化。
  • 1997年(平成9年) - 上田駅前整備事業開始。
  • 1997年(平成9年)10月1日 - 長野新幹線が開業。信越本線の軽井沢篠ノ井間をJR東日本からしなの鉄道に移管。
  • 1998年(平成10年)3月29日 - 上田交通別所線の駅舎を高架化。再度改札が分離された。
  • 2003年(平成15年)12月 - 駅前再開発ビル「パレオ」が完成し、上田駅前整備事業が終了。総事業費約160億円(うち市負担は約90億円)。北側出入口がお城口、南側出入口が温泉口となった。お城口にペデストリアンデッキ設置。
  • 2005年(平成17年)10月3日 - 上田交通の鉄道部門が上田電鉄として独立し、別所線が移管された。
  • 2010年(平成22年)7月30日 - 映画「サマーウォーズ」の主題歌で山下達郎の楽曲「僕らの夏の夢」が上田電鉄別所線の発車メロディとして使用が開始される。

駅構造

地上1階にJR東日本長野新幹線の出改札があり、地上2階の南北自由通路を兼ねた橋上駅舎にしなの鉄道と上田電鉄の出改札がある。

市街地側の北口は「お城口」、別所温泉側の南口は「温泉口」と呼ばれる。「お城口」は蔵をイメージしたデザインとなっており、夜には上田市ゆかりの真田家家紋六文銭」が間接照明で照らされる。

JR東日本

相対式ホーム2面2線を有する高架駅。長野新幹線唯一の高架駅である。[1]待避線がないため可動式安全柵を装備している。当初計画では島式2面4線とする案もあったが、開業後の需要予測から軽井沢と長野の待避設備で対応可能と判断され、現在の相対式2面2線となった。

終日社員配置駅で、自動改札機(モバイルSuica用リーダ・ライタ付属)が設置されている。乗車券類はみどりの窓口(営業時間 5:40 - 22:00)[2]、みどりの窓口内指定席券売機、同えきねっと券売機、みどりの窓口横タッチパネル式自動券売機で購入することができる。

ホームに向かうエレベーターエスカレータが設置されている。2007年3月18日からのJR東日本新幹線・特急列車禁煙化に伴い、ホーム上に喫煙ルームが設けられた。

駅構内にびゅうプラザ上田駅(営業時間 平日10:00~19:00,土休日10:00~17:30)[2]・待合室・自動体外式除細動器(AED)がある。改札内外に売店NEWDAYS、改札外に株式会社ステーションビルMIDORIの土産物店「科の木」上田店がある。いずれもSuicaが使用できる。店内で現金のみチャージも可能。また改札外に駅そば「そば処ちくま」がある。

トイレは改札内にある。改札外では駅の自由通路下(お城口・温泉口)のトイレが利用できる。

のりば

1 長野新幹線(上り) 高崎大宮東京方面
2 長野新幹線(下り) 長野

しなの鉄道

相対式ホーム(下り本線)と島式ホーム(中線と上り本線)2面3線を持つ地上駅。相対式ホームは長野新幹線建設にあわせて新設されたものであり、島式ホームはかつての下り本線と中線ホームであるので、両者は高さや構造が違っていたが、島式ホームは嵩上げ工事を行い、同一の高さとなった。

終日社員配置駅。乗車券類は出札窓口(営業時間 5:40 - 22:00、POS端末設置)、窓口横自動券売機で購入できる。また窓口横にはしなの鉄道関連グッズコーナーがあり、窓口にて取り扱う。駅構内に待合室、コインロッカー、無人新聞スタンドがある。トイレは改札内のみ。2008年12月22日より、1・2番線ホーム、3番線ホームに向かうエレベーターが使用を開始した。

長野新幹線工事の際(JR信越本線時代)に線路が全体的に南側に移転となりその際、1番線がかつての2番線、2番線がかつての3番線、3番線は留置線を転用する形で新設された。

発車メロディは東洋メディアリンクスで信越本線時代からの発車メロディをそのまま利用している。1番線が「Water Crown」、2番線が「Gota del Vient」、3番線が「Cielo Estrellado」。なお、以前は全ホームで「Water crown」の短縮版を使用していた。ただし、ワンマン運転の場合は発車メロディは取り扱わず発車ベルが用いられる。

売店はない。改札外コンコースにてカレー店兼居酒屋「かれ~専科邦(Poo)」しなの鉄道上田改札口店がテナントとして入居し営業していたが、2012年4月14日に閉店した。

のりば

しなの鉄道線 1 (上り) 小諸軽井沢方面
2 (下り) 戸倉篠ノ井長野方面(待避線)
3 (下り) 戸倉篠ノ井長野方面

上田電鉄

単式ホーム1面1線を有する高架駅。新幹線開業時に、地上駅から高架駅になった。上田電鉄駅務室、自動券売機(2機)、上田交通不動産情報センター、待合室がある。また改札内にトイレがある。

新幹線開業以前は、JR(現しなの鉄道)のホームと同位置にホームがあり、連絡橋を渡る形で乗り換えができたが、1998年3月高架化され、ホームは長野側(別所線下り側)に移動している。ホームの壁にはかつて別所線において運用されていた「丸窓電車」の丸窓をモチーフにした円形のはめ殺し窓が配されている。高架化以来待合室に隣接しておぎのや上田駅売店があり、立ち食いそばと峠の釜めしの販売を行っていたが、2013年2月28日をもって閉店した。売店があったスペースにはコインロッカーと上田電鉄のイメージキャラクターをデザインした自動販売機が設置された。

利用状況

JR東日本

近年の一日平均乗車人員の推移は以下のとおり。[3]

しなの鉄道

年間乗車人数及び1日あたり乗車人員は次のとおり[3]

  • 2000年度 2,420千人 : 6,630人/日
  • 2001年度 2,332千人 : 6,389人/日
  • 2002年度 2,292千人 : 6,279人/日
  • 2003年度 2,253千人 : 6,156人/日
  • 2004年度 2,227千人 : 6,101人/日
  • 2005年度 2,211千人 : 6,058人/日
  • 2006年度 2,195千人 : 6,014人/日
  • 2007年度 2,158千人 : 5,896人/日
  • 2008年度 2,110千人 : 5,781人/日
  • 2009年度 2,025千人 : 5,548人/日
  • 2010年度 1,981千人 : 5,427人/日

駅弁

ひしや弁当店
  • 売店NEWDAYS、土産物店「科の木」にて取り扱い(委託販売)。
    • 栗おこわ
    • 栗おこわ弁当
    • 高原弁当
    • 真田御膳
    • 信州牛のすきやき弁当
    • ソースかつ弁当
松屋弁当店
  • 1997年9月営業終了。
    • とんかつ弁当
    • 鶏そぼろ弁当
    • 海老フライと山菜弁当
    • 屯食弁当
    • 特製弁当
おぎのや
  • 上田電鉄別所線改札前。1998年3月開店、2013年2月営業終了。
    • 峠の釜めし

駅周辺

お城口

温泉口

バス路線

お城口

1番のりば
  • 千曲バス
    • 鹿教湯線
    下秋和車庫 - 上田駅 - 大屋駅 - 丸子町駅 - 和子 - 大塩温泉 - 鹿教湯温泉
    下秋和車庫 - 上田駅 - 生島足島神社 - 〈平井寺トンネル〉 - 和子 - 大塩温泉 - 鹿教湯温泉
    • 青木線
    下秋和車庫 - 上田駅 - 上田原駅 - 小泉 - 当郷 - 青木バスターミナル
    • 室賀線
    下秋和車庫 - 上田駅 - 上田原駅 - 小泉 - 室賀温泉 - 室賀入組
    • 祢津線
    下秋和車庫 - 上田駅 - 上田常入 - 笹井 - 町吉田 - 中吉田坂上
    • 県道川西線
    上田駅 - 中之条 - 県営球場入口 - 下半過
    • 武石線
    下秋和車庫 - 上田駅 - 大屋駅 - 丸子町駅 - 下武石 - 築地原 - 巣栗上
    • 美ヶ原山本小屋線(夏季運行)
    下秋和車庫 - 上田駅 - 〈平井寺トンネル〉 - 下武石 - 巣栗上 - 美ヶ原高原美術館 - 山本小屋
2番のりば
3番のりば
  • 上田バス
    • 菅平高原線
    上田駅 - 住吉 - 真田自治センター入口 - 菅平口 - 菅平高原ダボス - 西菅平
    • 「信州の鎌倉 古塔めぐりコース」(定期観光バス)
    • 「真田一族の郷めぐりコース」(定期観光バス)
    • 「風林火山と川中島合戦コース」(定期観光バス)
  • JRバス関東
    • 和田峠北線
    上田駅 - 大屋駅前 - (中央病院前) - 丸子町 - 長久保(長和町) - 入大門 - 姫木平中央
4番のりば
  • 市内循環バス(千曲バス・上田バス共同運行)
    千曲バスが西コースを担当し、上田バスが東コースを担当する。
  • オレンジバス(千曲バス・上田バス共同運行)

温泉口

  • 信州観光バス
    • 「いで湯バス」
    上田駅温泉口 - びんぐし湯さん館 - 上山田温泉入口 - 戸倉駅
  • 安曇野市乗合タクシー(要予約)
    • 上田線
    上田駅温泉口 - 豊科駐車場・穂高駐車場
  • トラビスジャパン
    上田駅温泉口 - 新宿南

過去に運行していたバス路線

  • 川中島バス
    • 国道長野上田線
    • 県道長野上田線
  • 松本電気鉄道(現在のアルピコ交通
    • 松本上田線
    松本駅から四賀の保福寺(ほうふくじ)、会吉(あいよし)を経て当駅まで来ていた。現在アルピコ交通バスは、松本バスターミナルから上田市の鹿教湯温泉まで運行している。鹿教湯温泉から上田駅までは千曲バスが運行し、両社のバスを乗り継ぐことで上田と松本をバスで行き来できる。乗り継ぎ乗車券も発売されているが、2009年12月16日からアルピコ交通バスの運行は平日のみ。

上田交通真田傍陽線上田駅(北東上田駅)について

1927年11月20日に、現在の上田駅の高架下、ドトールコーヒーモスバーガーが出店している付近に通称「北東上田駅」が設置されていた。

完成時には丸屋根の車庫を備え、2面のうち1面を留置専用、もう1面を乗降車用としたホームを持っていた。さらにホームの先には留置線が配置され、電車区と貨物駅を兼ねた構造だった。信越本線と「川西上田駅」との連絡は、東京方面が降車後そのまま歩いて連絡、長野・松本・直江津・別所温泉・青木・西丸子方面は連絡橋を渡る仕組みになっていて、便利であった。

1953年に上田丸子電鉄の本社ビルが完成すると、本社側にもホームが完成し2面2線となり、1955年8月には「電鉄上田駅」としてリニューアル。別所線・西丸子線の切符も販売し改札も独自のものを使うようになった。また本社前には東急バス渋谷駅行き特急バスが停車し、結構にぎわっていたという。

駅の廃止後は広い構内に東急イン(現在は温泉口に移転。旧店舗は上田東急ビルとなっており、長期滞在型ホテル「上田ステイ」として営業中)が建設され、線路敷は駅レンタカーの営業所に転用されたが、新幹線の上田駅が建設されて現在の形となった。

現在でも架線柱の跡が残っており、当時を偲ばせる貴重な遺構となっている。

隣の駅

東日本旅客鉄道
長野新幹線(北陸新幹線)
佐久平駅 - 上田駅 - 長野駅
しなの鉄道
しなの鉄道線
快速「しなのサンライズ」(長野行きのみ運転、当駅まで各駅に停車)
信濃国分寺駅上田駅長野駅
快速「しなのサンセット」(長野からの到着列車のみ)
上田駅 ← 長野駅
快速(上記2快速を除く)
大屋駅 - 上田駅 - (一部坂城駅) - 戸倉駅
普通
信濃国分寺駅 - 上田駅 - 西上田駅
上田電鉄
別所線
上田駅 - 城下駅

脚注

  1. 長野県鉄道全駅増補改訂版(信濃毎日新聞出版社)
  2. 2.0 2.1 [1]JR上田駅、2013年2月28日閲覧
  3. 3.0 3.1 「上田市の統計」による

関連項目

外部リンク


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